メットインにキーを閉じ込めてしまったら

キー閉じこみをしてしまったらどうする?

原付バイクのメットイン、つまりヘルメットを収納するスペースについうっかりキーを入れてロックしてしまった場合、取り出せなくなってしまいます。
ヘルメットの代わりに、キーを入れた上着やポーチなどを入れてしまったときにこうしたケースが起こり得ます。

閉めると自動的にロックされるメットインの仕組みはセキュリティ上とても優れているのですが、こうしたケースになるとかえって問題を引き起こしてしまいます。
では、実際にこのようなトラブルに巻き込まれてしまった場合にはどうすればいいのでしょうか?
その対策は大きく分けると、自分で行う方法と、プロの業者に依頼する方法の2種類があります。

キー閉じこみの対策方法とは?

自分で行う方法としては、原付きのシートカバーを持ち上げ、その隙間に手を突っ込んで取り出すやり方がまず挙げられます。
特別な技術は必要なく、ある意味力任せな方法ですが、その場でもすぐに行うことができます。

ただし、この方法にはいくつかの注意点があります。
まず車体によってこの方法が可能かどうか異なる点で、構造上無理なケースもあるので無理して力任せに持ち上げるのは避けましょう。
2つ目は、力任せな面がある分腕力が必要になるほか、ひとりでは作業そのものが難しい面があることです。
カバーを持ち上げようとしたときにバイクそのものまで持ち上がってしまうこともあるため、誰かにバイクを支えてもらった状態で行った方がスムーズにいきます。

そして最大の問題点・注意点は、力任せに持ち上げようとしたためにシートを破損させてしまうリスクがあることです。
もともとシートは変形しやすい面があるうえに、カバーが敗れてしまうリスクもあります。
この点からも、あまり無理して行わない方が無難と言えます。

ではほかにはどんな方法があるのかというと、金属の棒を使ってピッキングをして解錠する方法が挙げられます。
クリップやヘアピンなどを「く」の字に折り曲げ、鍵穴に差し込んで回すことで解錠できますが、誰にでも簡単にできる方法ではなく、うまくいくかどうかは未知数です。

さらに乱暴な方法としては、錠前そのものを壊してしまう方法もあります。
ただ、そのためには電動のドリルなどが必要になるのでその場で行うのは難しいでしょう。
こうして見ても、メットインにキー閉じこみをしてしまった場合にはプロの業者に依頼するのが一番穏当な方法と言えます。
ロードサービスを利用できる環境ならメットインの解錠も無料で行ってもらえる可能性があるので、調べてみるとよいでしょう。

対策としては、基本的にはキー閉じこみを避けるようにすること、万一の時のためにスペアキーを用意しておくことが求められるでしょう。
そのうえで実際に起ってしまったときにどうすればいいのか、対策方法をいくつか頭に入れておくといざというときにスムーズに対応しやすいでしょう。