高速道路の走り方

バイクツーリングを快適にする高速道路

高速道路を利用することは、時間の短縮や、バイクの性能を楽しめる瞬間の一つであり、快適なバイクツーリングには欠かせない存在です。
しかし、高速道路は公道を走行するよりも多くの危険が潜んでおり、正しい知識と万全の準備が必要です。
今回は、高速道路を快適に走行するために必要なことをご説明したいと思います。

高速道路を走行するためには何が必要?

車の場合であれば、免許を取った時点で高速道路の走行が可能ですが、バイクの場合は
法律で定められたいくつかの条件があります。

・一人乗りの場合
「排気量125cc以上のバイクであること(A T含む)」
高速道路はほとんどの場所で時速100km、一部の区間では時速120kmでの走行が可能となっており、125cc以下のバイクでは性能的にも厳しい条件となります。
また、125cc以下(小型限定普通二輪 A T限定含む)の車両では走行すること自体、法律で定められていることなので、くれぐれも走行しないで下さい。

・二人乗りの場合
二人乗りでの高速走行の場合はさらに条件が厳しくなり、下記の条件を満たしている必要があります。
「免許の習得から3年以上経過している」
二人乗りをする場合は公道を走行するために、免許を習得してから1年以上、高速道路を走行するためには3年以上経過している必要があります。
また、年齢制限もあり20歳以上という条件も追加されています。

高速道路の走行には適切な判断力と走行技術が必要となります。
高速道路は車両速度が速いだけでなく、危険な走行をする車や、急な障害物などを避ける判断力が問われるため、こうした安全措置が取られているのです。

高速道路を走行する際のポイント

1. 高速道路では制動距離が一般道の数倍になることを理解しておく
高速道路では時速100km以上で走行する場合もあり、ブレーキをかけてからバイクが止まるまでの制動距離が大きく伸び、公道を走行している時と同じ感覚で走行すると、前の車に衝突してしまう危険性が高くなります。
高速道路では十分な車間距離を取って安全性を確保してください。

2. 高速道路を走行する際は、定期的な休息を取る
高速道路を走行すると強い風圧と緊張感で、思った以上に体が疲れてしまいます。
そうなると正確な判断が出来ず、操作ミスによって重大な事故を起こしかねないので計画的な休息をしっかり取りましょう。

3. 無理な追い越しをかけない
バイクは車幅も狭く、車両自体も小さいため、慣れてくると無理な追い越しをしてしまいがちです。
しかし、無理な追い越しは煽り運転などのトラブルの元になったり、事故の誘発を促す行為にもなりかねないので、気持ちに余裕を持って安全な運転を心がけてください。

正しい知識をもってバイクライフを楽しもう

高速道路は道幅が広く、綺麗に舗装されたバイクにとって最高の道路です。
正しい知識を持って万全な準備をしておけば、どのコースよりも安全で、初心者に優しいルートになります。
しっかりとした準備をして最高の高速ツーリングを楽しんで下さい。