バイクの2人乗りについて

二人乗り(タンデム)ツーリングを楽しむために

一人で快適にバイクツーリングを楽しむのもいいですが、家族や友人と一緒に会話をしながら走行できたらもっと楽しいですよね。
そんな時におすすめなのが、「タンデムツーリング」です。
タンデムツーリングとは二人乗りのことで、元々は「縦につないだ2頭立ての馬車」を意味していましたが、現在はバイクでの二人乗りのことタンデムと呼んでいます。
しかし、タンデムツーリングには危険も伴うため、二人乗りをするための条件がいくつか指定されています。
今回は、二人乗りをするための条件とテクニックについて解説をしていきたいと思います。

二人乗りをするための最低条件

公道で二人乗りをするためには、法律で決められたいくつかの条件をクリアする必要があります。

1. 普通二輪免許を習得してから1年以上経過している
二人乗りを行うためには、免許を取ってから最低でも1年以上経過している必要があります。
これは未熟なライダーが大きな事故を起こさないようにするための措置と言えるでしょう。
1年未満の二人乗りで検挙されてしまった場合、反則点数2点、反則金12000円、10万円以下の罰金が課せられてしまいますので注意してください。

2. 排気量が50cc以上の車両で乗車定員2名であること
排気量が50cc以上の車両であることと、書類上の乗車定員が2名になっている必要があります。
上記の条件を満たしていない車両は、構造的にも二人乗り仕様になっていないので、パンクや車両の破損など、別の問題も起こりやすくなっています。
50cc未満の車両というのは一般的な原付(第一種原動機付自転車)のことで、この分類の車両は全て二人乗り禁止です。

高速道路での二人乗り

先ほどご説明したのは一般道を二人乗りで走行する際の必要条件です。
高速道路は様々な危険が伴うために、一般道よりもさらに厳しい条件が課せられています。

1. 二輪免許の習得より3年間が経過している
高速道路を二人乗りで走行するためには、普通二輪免許、大型二輪免許を習得してから三年以上経過している必要があり、違反してしまうと大きな罰則が課せられてしまいます。
2. 車両排気量が125cc以上で乗車定員2名のバイクであること
高速道路で走行できるバイクは125cc以上、定員2名と法律で定められています。
125cc以上のバイクであっても、シングルシートのバイクや改造によって定員1名に変更されているバイクは違反の対象となるため、注意しましょう。

3. 運転者の年齢が20歳以上であること
高速道路を走行するためには免許習得から三年の期間が必要ですが、20歳以上である必要があるため、最年少で習得した場合、4年間は高速道路を走行できません。
意外と見落とされるポイントなので注意しましょう。

快適なタンデムツーリングを楽しむための準備

二人乗りを楽しむためにルールを守ることは当然ですが、想定できるトラブルを回避するための準備がとても大切です。
バイクの場合はタイヤ2本で走行するわけですから、ちょっとした体重移動で車体のコントロールがとても難しくなります。
しっかりした食事と睡眠を取り、万全な装備と準備で二人乗りを楽しんでみましょう。