排気から白煙?エンジンブローの予兆とは

エンジンブローってどんな状態?

エンジンが焼き付き、エンジン性能がダウンしてしまう状態のことをエンジンブローと言います。
オーバーヒートとは違ってエンジンそのものが焼き付いてしまっている状態のことで、冷却水関係のパーツを修復しても改善しないことがほとんどです。
特に2ストローク車でエンジンブローが起きてしまうと、リアタイヤが突然ロックするような事態に陥りかねないため非常に危険な状態と言えるでしょう。

エンジンブローが起きた時の特徴としては、エンジンが焼けるゴムのような臭いがしたり、ブローバイホースから白煙が出たりします。
臭いや見た目の他にも、エンジンからイオンがしたり、オイル圧が上がらないような状態が特徴です。
まず最初にブローバイホースからどんどん黙々とした白煙が出てくる事が多い為、エンジンブローを疑う際にはその点を確認した方が良いでしょう。

エンジンブローの原因

エンジンブローが起きる一番の原因が、エンジンオイルの不足やオイルそのものの劣化、ガソリンの劣化によるものです。
エンジンオイルやガソリンに何らかの異常事態がおきると、その分エンジン稼働には負担がかかります。
部品の固着や燃料供給ラインを詰まらせてしまった結果、エンジン本体が破損、またはエンジンパーツの致命的な破損へと繋がり、エンジンブローを引き起こすのです。

また事故に遭うなどバイク本体が大きなダメージを負った衝撃で、エンジン部分に大きな負担がかかり、エンジンブローを引き起こすこともあります。
自損事故の時にはついつい車両のことを放置してしまいがちですが、ぶつかり所によってはバイクが致命的なダメージを負っているかも知れないと言う事を、忘れてはいけません。

エンジンブローが起きた時の対処法やメンテナンス

エンジンブローが起きたら、一刻も早くバイクショップで修理を行います。
エンジンブローはエンジンそのものの破損になりますので、自身でのメンテナンスは困難です。
下手にいじってしまうとより重傷化してしまいますので、出来るだけ早めにショップに持っていきましょう。

状態が軽い場合は1週間前後で修理が終わりますが、状態が芳しく無い場合や、修理に必要なパーツが珍しい場合、2週間前後かかります。
またショップやバイクの車種にもよりますが、エンジン本体を交換する事がほとんどですので、修理費用は50万~100万円前後が相場です。

ある程度乗りこなしたバイクであれば修理費用をだすよりも、廃車処理やエンジン載せ替えをした方が、費用を安く抑えられることも多いでしょう。
エンジンブローが起きてしまったときには、予算やバイクの状態などに合わせて、今後をどうするか検討する事が大切です。