久しぶりに乗る場合気を付けたいタイヤチェック

タイヤは消耗品と考えるべき

バイクについているタイヤは、一見するといつも変化がないように見えます。
ただ、実はタイヤには「賞味期限」があり、時間が経つにつれて少しずつ劣化しています。
バイクは屋外に保管する人がほとんどで、タイヤは常に外気にさらされていることになります。
つまりバイクは気温の変化や空気中に含まれる砂などの影響を常に受け、その性能が変化しているのです。

バイクに乗り慣れている人ほど、このことをよく理解しています。
タイヤには製造ナンバーが記載されていますが、上級ライダーはこうした番号まできちんとチェックして、いつもタイヤまで新鮮な状態を保っています。
久しぶりにバイクへ乗る場合、タイヤには十分気をつけてください。

古いタイヤになるとどうなるのか

ツーリングなどでバイクに乗っていると、徐々にタイヤも劣化していきます。
こうして古くなったタイヤは、固くなってしまいます。

実は新しいタイヤほど柔らかく弾力性があり、衝撃を吸収してくれてグリップも良いです。
これがバイクの操作性につながり、取り回しのしやすさやブレーキを入れたときのレスポンスが速くなります。

古くて固くなったタイヤは衝撃に弱くなり、操作性も悪くなります。
すると同じバイクに乗っていても良いライディングをしにくくなったり、最悪の場合は事故につながったりすることもあります。

また、古いタイヤを交換しようとすると、ホイールから外すのに体力が必要です。
固くなっているためにホイールとしっかり密着してしまい、あまり作業に慣れていないととても手間がかかってしまいます。

一方、新しいタイヤを付けるときは、スムーズにホイールへ装着することができるはずです。
これも古いタイヤと新しいタイヤの違いで、日頃のメンテナンスのしやすさにも影響があるのです。

ちなみに新品のタイヤが柔らかいことから、古いタイヤを熱して柔らかくしようとする人がいます。
ですが古いタイヤをこのように温めても、性能が元に戻ることはありません。
タイヤの構造や成分が劣化してしまっているため、熱しても期待通りにはならないのです。
逆に熱することでタイヤがパンクするなどのトラブルになることもあるため、熱するのはやめておきましょう。

乗る前にタイヤを点検することが大切

久しぶりにバイクへ乗る場合、タイヤを必ずチェックしましょう。
タイヤの表面を見るとひび割れが見つかることがありますが、これはタイヤが劣化している証拠です。
また、タイヤの溝がすり減ってなくなっている場合は走行するとスリップなどの原因になるため、交換するほうが良いです。

タイヤを交換するには手間や費用がかかりますが、安全にバイクを楽しむには必要です。
快適にバイクを楽しむために、タイヤまできちんと気を配りましょう。