雨の日の走り方
雨の日の走行難易度は、晴天時の2倍以上
車の場合なら、雨の日でも晴れの日に比べて大きく変化することは少ないですが、バイクの場合は全く違います。
バイクの構造から来る問題でもありますが、視界の悪さ、行動制限、滑りやすさが晴天時よりも格段上がり、熟練のライダーですら簡単に事故を起こしてしまうほどの危険性を秘めています。
今回は雨の日のライディングで気をつけるべきポイントをご紹介していきたいと思います。
雨天時のツーリングはいつも以上に綿密な準備を!
雨は、視界の低下、体温の低下、バイクのグリップ力低下など、沢山のデメリットをもたらします。
そのため、走り慣れている道であってもどんな危険に見舞われるか分かりません。
そういった危険性を少しでも減らすためにできることを行なっていきましょう。
1. 雨天時の装備を整える
雨天時の走行はもちろん、通常のツーリングでもいつ雨が降るか分かりません。
そのため、雨に対応できる装備を整えておきましょう。
レインウェア、防水グローブ、防水バック、フルフェイスヘルメットを準備しておきましょう。
2. 体調管理をしておく
雨によって体温が低下すると、いつも難なく出来ていたことが出来なくなり、判断力も低下してしまいます。
健康であれば何とか出来る場合がありますが、体調が悪い状態で雨に当たってしまうと病気になってしまうだけでなく、大きな事故の原因になってしまうかも知れません。
そういったトラブルを未然に防ぐために、しっかりした睡眠をとり体調を整えましょう。
3. 走行ルートの状況を事前に把握しておく
道路によっては、雨天時に土砂崩れや通行止めになる所があるため、走行前に安全性を確保できるかどうかを確認しておきましょう。
雨の日の路面はいつもとどう違う?
雨の日の路面は殆どの場合悪くなります。
濡れた路面は速度を落とすことによって安全に走行できますが、いくつかのポイントは気を付けても滑りやすく非常に危険です。
ここでは、特に気を付けるポイントをご紹介しましょう。
1. 道路の白線
晴天時であればほとんど気になることが無い白線も、雨天時には簡単に滑る凶器へと変貌します。
特に信号待ちや停車時などに滑りやすく、立ちゴケの原因にもなりかねないので注意しましょう。
2. 水溜り
白線ほど滑りやすくは無いものの、水飛沫で注意力が低下しやすく滑りやすいため、見つけた場合は極力避けて走行しましょう。
3. マンホール
白線以上に危険度が高く、とても滑りやすいのがマンホールです。
晴れた日は全く気にならないマンホールも雨に濡れただけでほぼ確実に滑るようになります。
どんなに注意しても滑る可能性が高いので、見つけたら絶対に避けてください。
4. 落ち葉
ご紹介した四つの中で一番危険と言えるほどの強敵です。
晴れの日であっても、タイヤのグリップ力をごっそり奪っていく落ち葉は、濡れてしまうともはや殺人凶器です。
ベテランのライダーでも簡単に滑ってしまうほど危険なので、見つけた際には徐行で極力避けてください。
雨の日はテクニックを見せる所ではない
雨の日のツーリングでは、ほとんどのライティングテクニックが通用しなくなります。
初心者の方もベテランの方も、安全性を第一に考え慎重な運転技術を身につけましょう。