東京都の交差点

東京都は、自動車、バイク、通行人ともに交通量がとても多いので、交通の流れが比較的ゆったりとしているのが特徴です。
そのため、スピードを出してしまうことで、大きな事故に発展するということが少ないのが、他の県との違いです。
もちろん、人身事故の程度が低いからと言って安全運転への意識を必要としないわけではありません。

東京都内の道路は、形状が入り組んでいたり、恒常的に渋滞があったりしますので、ちょっとした注意力の低下が事故に直結する可能性があります。
そのため、渋滞回避などでバイクを利用される方も含めて、すべてのバイクの運転手にはしっかりとした安全への意識が求められます。

左折時の事故が多いのが特徴

東京都を含めどの場所でも、事故発生理由としては、信号待ちや車線変更しようとする前方の車への追突が一番多いのですが、東京都では追突の次に左折時の事故が多くなっているという特徴があります。
この左折時の事故というのは、バイクを乗る方にとっては心配の種です。
というのも、左折車による巻き込み事故というのは、かなりの割合で発生しているからです。

その中でも、注意しなければならないのが大型車の左折巻き込み事故です。
トラックなど大きな車は、曲がるとき大きく膨らんで左折していきます。
その際に、後ろにいるバイクがその膨らんだ際の隙間を見て、安心感を覚え、左側から追い抜く形ですり抜けようとするケースがあります。

しかし、大型車の場合、前輪とは違い後輪はより急な角度で曲がっていきますので、急激にスペースが縮まって、その中にバイクが挟まれる形で巻き込み事故が起きてしまうのです。
この事故は、バイクの方でしっかりと安全の意識を保っていれば確実に避けられるケースです。
隙間があるからといって、そこをすり抜けようとせずに、大型車の左折が終わるまで余裕を持って待っているべきなのです。

横断歩道に注意

東京都内では、港区の六本木交差点のように、左折時の事故が多いのが特徴の1つと言えますが、これは自動車によるバイクの巻き込みだけではありません。
横断歩道を通行中の歩行者や自転車との接触事故も関係しています。
焦って運転して注意力が散漫になっているということもありますし、柵や樹木、駐車中の自動車によって視界が遮られてしまうために、横断歩道の通行人を把握していなかったということが考えられます。

東京都は他の地域に比べて、圧倒的に歩行者の数が多いですので、バイクを運転する際にも歩道から飛び出す、またははみ出してくる歩行者や、横断歩道の状況をしっかりと確認することがどうしても欠かせません。
駐車場の問題や渋滞回避のためにバイクに乗りたいと考える方も多い地域ですが、都内ならではの事故リスクもしっかりと意識して安全運転を心がけるようにしましょう。