道を譲って起こるサンキュー事故

現代を象徴する事故「サンキュー事故」

現在、様々な交通事故のタイプが存在していますが、その中でも現代日本を象徴する事故の一つにサンキュー事故という形態の事故が存在します。
サンキュー事故とは一体なんなのか、どのようなケースで起きる事故なのか、そして、もし事故に遭ってしまった際はどうしたら良いのか、についてご紹介したいと思います。

サンキュー事故とは

サンキュー事故について詳しく見ていきましょう。
サンキュー事故とは、右折する車両に対して、対向車が道を譲ったりした際に起きる事故の事で、譲ってもらった運転手が「ありがとう(サンキュー)」の気持ちを表していることからサンキュー事故と呼ばれています。
・サンキュー事故の具体例
渋滞時の道路や交差点を右折する場合に、対向車線から直進してくる車両が右折する車両に道を譲った際に、停車している車両の陰からバイクや原付などが飛び出してきて、右折した車両と衝突してしまう事故です。

サンキュー事故は、飛び出してきたバイクや原付に大きな損害を与える事が多く、死亡事故が多発している危険な事故でもあります。

サンキュー事故に遭遇してしまった場合

・加害者の場合
右折しようとして影から出てきたバイクを轢いてしまった場合は、速やかに警察や救急車を呼びましょう。
主な行動は通常の事故と同じです。
感情的になりパニックを起こしてしまうかも知れないので、しっかりと深呼吸をして平常心を保ち、被害者の救済と所定の手続きを進めてください。
・被害者の場合
意識がしっかりしている場合は、すぐに救急車や警察に連絡をしましょう。
加害者がパニックを起こしている場合もあるので、意識があるのであれば落ちついて周りの人にも助けを求めましょう。
・保険会社に連絡
加害者の場合も、被害者の場合も保険会社に連絡をして示談の対応を任せましょう。
事故による後遺症などが認められた場合は、自賠責保険会社へ等級認定請求を行いますが、被害者側に不利な条件になることが多いため、交通事故に詳しい弁護士へのご相談をおすすめします。
・慰謝料請求などの準備(被害者側)
被害者側にはどんな怪我をするか分からず、場合によっては死亡してしまう可能性もあるため慰謝料請求ではできる限り高額な慰謝料を請求した方がいいでしょう。
弁護士を通すことで高額な慰謝料を取れる可能性が増えるので弁護士を通すことをおすすめします。

サンキュー事故を防ぐために

・道路状況や交通量を把握しておく
常に利用している道路でも状況をしっかり把握し、事故の可能性を考えて走行しましょう。
イメージしておくことによって、とっさの判断が可能になります。
・ドライブレコーダーを装備する
ドライブレコーダーはあおり運転や事故の際の証拠映像になりますが、運転手の過失を見つけることで運転手側も運転方法を見直すきっかけになるので、事故を未然に防ぐことになります。
・事故を想定して保険の仕組みを勉強しておく
事故に関する資料やイメージトレーニングしておくことで、サンキュー事故に対する理解も深まるので事故を未然に防ぐことに繋がります。
ありとあらゆる方面から理解を深め、サンキュー事故による悲惨な事故を防ぎましょう。