バイク事故における過失割合

ライダー必見!バイク事故での過失割合

一般的に事故に対する過失の割合は、車両の大きさに比例しています。
クルマと歩行者の事故であれば、ほぼ間違いなくクルマの過失割合が大きいです。
それではバイク事故の場合はどうなるでしょうか?
実は、バイクの場合、大きさだけでは判断出来ない部分が多々あるため、特殊な分類になり過失割合について争いになってしまうこともあるのです。
今後バイクに乗っていくのであれば、事故の際の過失割合などをしっかり調べていく必要性があります。

バイク事故で発生する慰謝料

事故による慰謝料を計算する場合には三つの基準から計算されています。

・自賠責保険基準
ほとんどの車両で強制的に加入させられる保険で、確実に慰謝料を受け取れるというメリットがありますが、支払い額に上限が設けられているため、三つの基準の中で最も慰謝料が低いというデメリットがあります。
また、自賠責には法的拘束力があることもポイントです。

・任意保険基準
慰謝料を計算する上で、一番一般的な基準がこの任意保険になります。
相手側の任意保険会社が慰謝料を算出する際に使用する基準で使われることが多いです。
慰謝料額は三つの中で中間程度の場合が多く、三つの中の基準となる算出方法でもあります。

・弁護士基準
通常の事故ではあまり使われない基準ですが、裁判を行うような大きな事故や過失の場合に使う基準で、死亡事故の場合に使われることが多いです。
弁護士基準はその名の通り、裁判所や弁護士の基準が考慮されているので一番高額な慰謝料になります。

バイクの過失割合について

クルマ同士の場合、先ほどご紹介した三つの基準を元に慰謝料が算出されますが、バイクとクルマの場合はちょっと状況が変わります。
バイクの場合、排気量がクルマより大きい場合でも、二輪であること、体が露出していて安全面でクルマより劣っていることなどによって、クルマの過失が大きくなる場合が多いのです。
また、バイクには「バイク事故の単車修正」というものが存在していて、クルマと同じ状況下で事故を起こした場合であっても、クルマ側の過失が大きくなるというものです。
バイクの場合、車体が小さく事故回避能力が低いため重大なダメージを受けるためです。
しかし、これがあるからといってバイクの過失が全く無くなるわけではありません。
バイク側に重大なミスや過失がある場合(信号無視や停止線無視の違反行動)は単車修正が適応されることはありません。

まとめ

バイクの過失割合はご説明した通りですが、こういったトラブルを回避するには事故を起こさないことが一番の近道です。
安全な運転を心がけ、事故を起こさず快適なツーリングを楽しみましょう。
そして、万が一事故を起こしてしまった場合でも取り乱すことなく対処できるよう、正しい知識をつけてバイクライフをエンジョイしてください。