大型電動バイクが登場

大型バイクも電動の時代

これまでの電動バイクと言えば、小型のスクータータイプが主流でチョイ乗りや通勤用で使えるものしかありませんでした。
しかし、昨今の技術の進化で、リッタークラスのパワーを持った大型電動バイクが続々と登場しています。
最近話題の大型電動バイク事情をご紹介していきたいと思います。

現在市販化されている大型電動バイク

現時点では、先進的な大型電動バイクは海外メーカーのみで、日本国内メーカーでは市販されていません。

1.イタリアメーカー「エネルジカ」EGOシリーズ
最高時速270km、最大160hpのパワーを誇るスーパースポーツタイプの電動バイクで、巡航距離はEGOで約200km(高速走行込み120km)、上位モデルのEGO+では最大400
Km(高速走行込み230km)と、驚異的な性能を発揮している。

2.ライトニングモーターサイクル「ライトニング」
米国カリフォルニア州に本拠を置く、ライトニングモーターサイクルのスーパースポーツモデル「ストライク」は最高速217km、最大90hpの出力を誇ります。
バッテリー使用時間は三種類のモードによって変動し、最大で320kmの走行が可能です。

3.ハーレーダビットソン「ライブワイヤー」
クルーザーモデルで有名なハーレーダビットソンが、最新の電動バイクを登場させました。
先進性の高いデザインと、「時速100km加速三秒」というハーレーらしからぬスポーツ性能を備えています。

4.BMW「C evolution」
スクーターモデルの電動バイクで、650ccクラスのスクーターに匹敵する性能を保有しています。
街乗りをベースに作られており、満充電で150km程度の走行が可能となっています、

市販品では無いもの、日本最高の電動バイク

100年以上の歴史を持つ世界GPの電動パワーユニットレース「TT-Zero Challenge(TTゼロ)」では、日本の「無限(株式会社M-TAC社)」が開発した「神電 参」が2014年から2019年まで6連覇を果たしています。
「神電 参」は技術的に見ても世界トップレベルの性能ですが、現在の所市販される予定はありません。
その主な原因と言われているのは、大量のリチウムイオンバッテリーが必要になってしまう点です。
現在のリチウムイオンバッテリーでは車重が大きくなってしまい、価格も高騰してしまうため、気軽に搭載できないのです。
今後、リチウムイオンバッテリーに変わる新しいバッテリーが登場すればこの状況が大きく変わるかも知れません。

これから熱くなる大型電動バイク市場

地球温暖化防止や世界的なクリーンエネルギーの推進によって、今後電気自動車や電動バイクが主流になっていくと思われます。
現段階では、化石燃料エンジンにまだ追いつけない部分も数年のうちに解消していくことでしょう。
その時に日本メーカーが世界一の電動バイクを登場させることに期待しましょう。