3輪バイク『トライク』について
たまに見るバイクの三輪車って何?
近年は電動バイクをはじめ、色々なタイプのバイクが存在しています。
その中でも異色と言えるのが三輪車のバイクではでしょうか?
主にハーレーのような大型のバイクに多く、ビックスクーターの中にも改造によって三輪車になっている車両があります。
このような三輪車のことを「トライク」と言います。
今回は異色の存在であるトライクについてご説明したいと思います。
トライクのメリット
「バイクに乗っているのに三輪車ってなんか矛盾していない?」そんな風に感じしまう方々に、トライクのメリットをご紹介していきます。
・トライクは転倒率が低い
トライクを純正採用しているのはハーレーダビットソンですが、ハーレーのバイクは車重の重いものが多く、トライク仕様のバイクはツアラーモデルです。
そのため、重さで転倒してしまうライダーも多く安全性の面でも不安が残りますが、トライクを採用することで不用意な転倒を防ぎ、ライダーの負荷軽減に貢献します。
・ヘルメットの着用義務が無い
外見では三輪バイクですが、道路交通法の扱いでは普通自動車となるため、運転時のヘルメット着用義務がありません。
スタイリッシュに乗りこなしたい人にはとてもいいメリットとなりますが、走行中の障害物に対するプロテクターがない状態なので、飛び石などに注意してください。
・後方部にトランクを搭載しており収納が増える(大型車バイクのみ)
トライクはその構造上、リアタイヤの間に大きなスペースを確保することが出来るため、沢山の荷物を収納するトランクとして利用する事が出来ます。
トライクの維持費や車検
・トライクに乗るための免許
道路交通法では、普通自動車として扱われますが、運転する場合には排気量に見合った自動二輪免許が必要になります。
しかし、トライクがATの場合はAT限定普通自動車免許で乗ることができるため、トライクのミッションがどちらであるか確認しておく必要があります。
・トライクの税金
660cc以下のトライクの場合、軽自動車税は年間3900円となり、重量税に関してはバイクと同じように250cc以下の場合は新車購入時以外非課税、250cc以上の場合は車検時3800円の納付が必要となります。
・車検と維持費
トライクの維持費と車検に関しては通常のバイクとほぼ同等で、排気量による違いさえ考慮しておけば大きな費用がかかることはありません。
サイドカーとトライク
トライクが登場する以前は、バイクのサイドカーが主流であり今でも根強い人気があります。
しかし、サイドカーはトライクに比べてバイクの安定性が低く、搭乗者によってはカーブで転倒する危険性もあり、その構造上エンジンパワーを分散してしまうため、バイクとしての楽しみも半減してしまいました。
そういった欠点を補う形でトライクが登場したといっても過言ではないでしょう。