高速道路で逆走車に遭遇したら
高速道路で逆走車が発生する理由
高速道路で逆走車が発生する原因はさまざまです。
主な原因としては、運転手の過失や誤解、車線の間違い、ドラッグやアルコールなどの影響、老化による判断力の低下、医療問題や意図的な行為などが挙げられます。
運転手の過失や誤解としては、高速の入り口やサービスエリアの出口から高速道路の本線に進入する時に間違った場所に入り、逆方向に進むことがあります。
車線の間違いも、逆走車が発生する原因の一つです。
特に交通量の少ない深夜や早朝など、道路の車線や標識が見えにくい場合に起こりやすいです。
老化による判断力の低下も、逆走車が発生する原因の一つです。
高齢者は運転技術自体は問題がないとしても、認知機能の低下、つまり一瞬のうちにどちらが入口か判断できなくなったり、逆走していることにすぐに気付かないといった問題によって交通事故に遭う可能性が高くなります。
逆走車をなくすための取り組み
逆走車を減らすためには、さまざまな取り組みがなされています。
たとえば、高速道路の入り口や出口に専用の標識を設置することで、運転手が正しい方向に進入するように案内するといったものです。
場所によっては、道路そのものに目立つ形での案内を塗装することによって、正しい進入口を示す試みもなされています。
車線をいつでも分かりやすくするため、明るいLED照明を設置するなどして、夜間や悪天候時には車線の明るさを高める取り組みも重要視されています。
逆走車を早期に発見し、警告するためにカメラやセンサーなどの技術を活用することも非常に重要です。
やはり、ヒューマンエラーによって逆走が発生する可能性は、いくら標識などを改良しても起こりえるからです。
逆走が起こっても、すぐに気付かせる手だても必要となります。
そして、車自体の技術進歩も大きな助けとなります。
つまり、標識に従い常に正しい方向に進む自動運転技術の導入を急ぐことです。
自分が高速道路で逆走車に遭遇したら
もしも自分が逆走車に遭遇した場合は、すぐに110番通報することが重要です。
その上で、逆走車が自分の車線を進んで来ている場合は、すぐに車線を変更することが必要です。
また、逆走車に対してはクラクションを鳴らして注意を促すこともできます。
ただし、周囲のドライバーがびっくりしてしまうこともありますので、あまりずっと鳴らし続けるのではなく、逆走車に知らせるだけにしましょう。
逆走車によって渋滞が発生しているとか、自分がいる車線を走っているものの隣の車線が空いていない場合などは、路肩に移動することができます。
ただし、後ろからも路肩に移動してくる車が来る恐れがありますので、後方をバックミラーでよく確認してから移動しましょう。